効果のある業績管理とは?
基礎からポイントをご紹介

業績管理を行うにあたり集計に時間がかかっていたり、リアルタイムでの業績が確認できていなかったり、お悩みを抱えていませんか?​
本コラムでは、業績管理の基本をおさらいし、上記のような課題を解決、効率的に業績管理を行う方法を解説いたします。​

目次
1.業績管理とは
2.業績管理の必要性
3.業績管理に重要なKGIとKPI​
4業績管理の課題
5.業績管理を行う方法
6.業績管理を効果的に行うポイント
7.ADMANで行う業績管理
8.まとめ

1. 業績管理とは

業績管理とは、業績を正確に把握し、目標達成の度合いを確認したり問題点を明確にしたり、業績の向上という目標に取り組んでいくことです。

業績とは、会社の財務成績や事業活動の成果を指し、これを管理することが業績管理です。 具体的な例の1つに、月次決算があります。1ヵ月の売上や粗利を確認し、設定した予算の進捗を確認すると思います。もし想定していた進捗と乖離していれば、問題点を分析し対策を打つことでしょう。

このように、業績を把握し、進捗の具合によって軌道修正を行い、予算達成に取り組むことを業績管理といいます。

2. 業績管理の必要性

業績管理は目標達成のためだけではなく、健康的な経営を行うためにも重要です。この章では、業績管理の必要性についてご紹介します。業績管理は、組織の目標に向けた効果的な取り組みをサポートするために不可欠です。

●適切なリソースの配分ができる
適切な人材や時間を配分するためにも業績管理は必要です。
仮に、業績管理を行わずに業務を進めていると、人材が不足しサービスを提供できないといった状況に陥りかねません。効率的に生産性を上げるためにも業績管理が必要なのです。

●適正な人事評価
人事評価を行う上でも業績管理は重要です。誰がどの案件でどのくらいの売上を上げたのかは、管理をしていないと正しく把握することはできません。
また、制作やシステム構築などの場合は、案件にどのくらいの時間をかけたのかも判断材料となるでしょう。

●経営状況の把握
業績管理は経営状況の可視化です。
予算までの進捗管理、売上や粗利の把握はもちろんのこと、どこに赤字の原因があるのかを可視化します。赤字の原因が案件の中にあるのか、案件に関わりのない経費が原因なのか、もしくは売上が足りていないのか、、、業績管理を行うことで問題点を見つけやすくできるのです。

3. 業績管理に重要なKGIとKPI​

業績管理において目標の達成度合いを測る指標となるのが「KPI」と「KGI」です。​
KPIは重要業績評価指標のことで、英語の「Key Performance Indicators」の頭文字を取った言葉です。​

業績管理とは、これらのKPIやKGIを効果的に設定し、達成に向けて管理するプロセスを指します。効果的な管理を行うためには、これらの指標を定期的に見直し、経営戦略に沿った方向性を保つ必要があります。

最終的に達成したい目標に対しての中間目標となります。​
KPIを設定し、毎月・毎週の達成度を確認することで計画値に対しての進捗を把握することができ、​目標達成への適切な改善施策ができるようになるのです。​
KPIとして設定されるものの例として「リード獲得数」や「商談件数」といったものがあります。​

​KGIは最終目標達成指標のことで、英語の「Key Goal Indicator」の頭文字を取った言葉です。​
「KPI」が中間目標であるのに対して、「KGI」は最終目標となります。​
KGIとして設定されるものの例として年間の契約件数や売上高・粗利といったものがあります。​
どちらも目標を数値化することで進捗を測るものですので、測定可能な目標でなければなりません。​

4. 業績管理の課題

業績管理は経営業績向上のため、また社内の運営においても重要な役割があります。しかし、業績管理を行う上で課題を抱えている企業様も多いのです。
その課題とは何でしょうか。

業績管理における最大の課題の一つは、効果的な管理手法の不足です。これは、組織全体での予算管理や実績管理の効率を低下させ、業績向上の取り組みを妨げる要因となります。

弊社に寄せられる課題の例をご紹介します。

・集計に時間がかかる
・リアルタイムの情報が反映されていない
・欲しい情報がすぐに確認できない
・数字だけではなくグラフで見たい
・見込別での数字も把握したい

広告や制作業では、売上・原価をExcelで管理していることが多く、集計に時間がかかることや、二重三重入力が発生していると伺います。
また、Excelは複数人で管理ができないため、最新の情報への更新が遅れ、経営層が確認した情報との差異があり、適正な対応が行えないという問題があります。

このような課題を抱えている場合は、業績管理の方法を見直す必要があるでしょう。

5. 業績管理を行う方法

業績管理を行う方法は、Excelで行う方法とシステムで管理する方法があります。それぞれのメリットとデメリットを見てみましょう。

●Excelを活用する方法
Excelを活用する場合は、自社で管理したい情報を入力し集計を行っていきます。
汎用性の高さやあらかじめパソコンにインストールされているため、始める時期を問わないことがメリットです。
しかし、管理したい内容が複雑であれば、高度なマクロを組む必要がありますし、二重・三重入力の必要性もあります。分析を行う際も集計に時間がかかるため、手間がかかることがデメリットです。
業績管理のためのエクセルは、小規模な業績管理には適していますが、より複雑な「販売業績管理」や「業務業績」の追跡には限界があります。

●システムを活用の方法
システムで業績管理を行う場合は、あらかじめ入力された情報を基に数字が出されるため、二重入力の手間が省けます。また、集計作業はシステムが行うので時間や手間も削減できる点がメリットです。見たい時に見たい情報が確認できます。
デメリットは導入費用が掛かることと、導入までの期間があるためすぐに始められないことです。

業績管理システムをうまく活用すると、企業全体の「会社業績」と「業績管理部署」の効率化に大きな影響を与えます。

6. 業績管理を効果的に行うポイント

広告業における管理会計は、部門やプロジェクトごとに業績を評価し、経営上の意思決定をサポートする業績管理会計としての役割が重要です。

業績管理を行っているものの、思ったような成果が出ないというお悩みはありませんか?業績管理は企業や個人が成長するためにも欠かせないことです。そのためには、業績管理を適正な方法で行うことがとても重要です。業績管理を適切に行うポイントをご紹介します。

1.社員に主体的に業績管理を行える環境をつくる

業績管理のポイントは社員一人一人が自分自身や所属している部門、または全社の業績を確認できる環境であることです。そういった環境を作ることにより、当事者意識が生まれ、予算達成までに何が必要なのかを考え実行していく力を養うことができます。
そのためには、トップダウンではなく、社員の意見を聞くことも重要です。現場の社員だからこそ分かる現場の課題があるかもしれません。目標を立てるのは経営層ですが、それを達成するのは社員です。必要な支援は行いながら経営層と社員が連携し、目標達成を目指していくことが重要です。

・PDCAサイクルを回して振り返りを行う
実行したことを振り返り、分析するといったPDCAを繰り返すことも効果的な業績管理を行うポイントです。定期的に行う必要があるため、チームや事業部での定例会議を実施しましょう。振り返る仕組みを作ることで、今の取り組みの有効性が確認できるので、場合によっては取り組みの修正を検討するなど、早期に対策をとることができます。

・KPI達成の評価指標の優先順位を定める
KPI達成に必要な施策はたくさんあると思いますが、目標達成へのインパクトはそれぞれ異なるはずです。そこで、評価指標の中での優先順位を定め社員にしっかりと伝達しましょう。
優先順位を定めることは、「業績管理手法」の中でも重要なポイントであり、「業績向上の取り組み」を効率的に進めるために不可欠です。
利益、販売件数、販売単価、リピート率といった評価指標ごとに取り組むべき施策が変わりますので、部署全体での意識を合わせて取り組むことが重要です。

このような業績管理の課題を解決し、効果的な業績管理を行う1つの方法としてADMANの業績管理をご紹介します。

7. ADMANで行う業績管理

ADMANの業績管理の特徴です。

① 登録されたデータを基に算出されます。Excelのように二重入力や集計に時間を割かなくても業績を見ることができます。
② フォーキャスト機能で予算・前年と実績値の比較や、グラフで可視化することができます。営業会議資料にもご活用いただけます。
③ クライアント別や商品別で業績を確認することができます。また、売上順に並び替えて出力できるため、好不調商材を一目で確認できるため必要に応じて戦略を講じることができます。

業績管理の詳細は、ADMANの機能紹介ページでご紹介しております。画面キャプチャも掲載しているので是非ご覧ください。

>>ADMANの業績管理機能のご紹介はこちら
>>ADMANの予実管理機能のご紹介はこちら

8. まとめ

業績管理は、業績を正確に把握し目標達成の度合いを確認したり問題点を明確にしたり、業績の向上という目標に取り組んでいくことでした。
正確な業績を把握するためには、業績の管理方法が大切です。Excelで管理を行うのか、システムを活用するのか、自社に合う方法を見つけましょう。

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