経理業務の課題とは?
経理業務の解決方法やメリットをご紹介

経理は少数精鋭で多岐にわたる業務を行います。主にお金を扱うためその責任も重大です。
経理業務には様々な課題があり、業務効率化が進まない要因でもあります。
本コラムでは、経理の業務効率化が進められるよう、経理が抱える業務課題から解決方法をご紹介します。

目次
1.経理業務の課題
2.経理業務の課題を解決する具体的な方法
3.販売管理システムでできる業務効率化
4.経理の業務効率化のメリット
5.経理業務を解決するツール
6.まとめ

1. 経理業務の課題

まずは経理業務の課題を詳しく見てみましょう。

●作業が膨大の上、経理担当者が少ない
経理の業務は膨大です。毎日の取引の仕訳や請求処理、社員の給与計算、毎月の月次決算、年次決算に必要な書類の作成業務など多岐にわたります。しかし、営業等と比べて直接利益に関わらないため、人員増加に消極的です。限られた人数で膨大な量の作業をしなければならず、1人にかかる負担も大きいのです。

●業務の属人化の発生
経理の業務は専門性が高く、少数精鋭で取り組まなければなりません。そのため業務が属人化されやすく、経理担当者が1人抜けてしまうと会社に大きな損失を与える可能性もあります。

●ミスが許されないプレッシャー
経理はお金を扱う部署です。1つのミスが会社に損失を与えてしまう恐れがあるため、慎重に業務を進める必要があります。そのため業務スピードをむやみに上げることはできません。ミスがないよう常にプレッシャーを抱えて業務を行っているのです。

●経理の作業時間の圧迫
経理が業務を進める際には、各部署から経理業務に必要な情報を得る必要があります。しかし、必要な情報が共有されるのが遅く、作業時間が圧迫されてしまうことがあります。十分な時間が確保できないとミスが発生しやすく、経理担当者への負担が増加してしまいます。

●イレギュラーへの対応
法制度や社会保険制度などの変更が意外と多く、その都度勉強が必要です。また、毎回同じことが起こるわけではないので、その都度対応しなければなりません。ルーティーン業務が多いと思われがちですが、意外とイレギュラーな業務も多いのです。

2. 経理業務の課題を解決する具体的な方法

このような業務課題を解決する方法をご紹介します。

●業務フローの明確化
「いつ・誰が・どんな」作業をするのかを明確にすることで、無駄な作業の洗い出しや効率的に進める方法を考えることができます。また、分かりやすく可視化しておくことで属人化を防ぎ、経理担当者が抜けてしまった際も他の人がカバーしたり、新しい経理担当者に業務を教える手間を軽減したりすることができます。

●システムを導入する
システムを導入することで、業務フローが統一されミスや漏れを防ぐことができます。
少数で膨大な量の作業を行う経理担当者にとっては、入力の手間を極力抑えられるシステムは業務効率化できるツールでしょう。

●アウトソーシングする
アウトソーシングを活用することで業務効率化を進めることができます。請求書の発行などサービスを活用し、経理担当者の負担を軽減することができます。アウトソーシングできる業務を洗い出し、サービスを活用してみましょう。



3. 販売管理システムでできる業務効率化

経理業務を効率化するシステムには請求発行システムや会計システムなどがあります。販売管理システムでも経理の業務効率化に繋がる機能があります。

販売管理システムは営業など他部署との連携が可能です。支払先から請求書は届いているのか、原価額は決定したのかをシステム内で確認ができます。そのため支払漏れを防ぐことにも繋がります。

経費削減や自動化を検討している企業にとって、販売管理システムは経理部門の日々の煩雑な業務を大幅に効率化し、精算プロセスを自動化することで、従業員や経理部門の負担を軽減します。

また、電子帳簿保存法の改正に伴い、紙の伝票や帳票を電子データで管理することが求められており、販売管理システムはこれらの要件に対応し、ペーパーレス化を推進する上で非常に有効です。

自社からの請求漏れや入金漏れを確認できる帳票があります。請求や入金漏れがあった際は担当者に連絡をしてもらうよう伝え、漏れを防いでいくことが可能です。

販売管理システムと会計システムと連携をすることで二重入力を防ぎ、さらに業務効率化を進めることができます。

販売管理システムの導入により、経理部門では経費精算や日々の伝票処理が大幅に効率化され、煩雑な作業からの解放が期待できます。

特に電子帳簿保存法の改正により、データのデジタル管理が重要視されている現在、ペーパーレス化を推進し、紙の使用や印刷コストを削減することも可能になります。

4. 経理の業務効率化のメリット

業務フローの見直しやシステムの導入、アウトソーシングを活用することにより経理の業務課題が改善され、業務効率化を進めることによって様々なメリットがあります。

●離職率の低下
経理は専門職で、経理の人材不足も問題となっています。
経理業務の課題が改善され、業務効率化を図ることができると社員の満足度が上がり、離職を防ぐことができるでしょう。

●ミスが減少し、正しい数字を把握できる
経理業務の課題に、数字のズレがあります。これは二重入力の発生によって誤った数字が入力されたり、入力が漏れてしまったりすることが原因です。
システムを導入することによって二重入力をする必要がなくなれば、必然的に誤った数字の入力や漏れを防ぐことができます。

いつも抱えているミスへのプレッシャーから解放され、社員の満足度も向上することでしょう。

●スピーディーな経営判断が可能になる
変化が激しい時代には、素早い数字の把握はとても重要です。作業効率が高まることによって、月次決算のスピードも上がります。経営層は正しい数字をスピーディーに把握することができ、余裕をもって適正な経営判断を下すことができるのです。

5. 経理業務を解決するツール

経理業務を解決するツールは、日々の仕事を大幅に効率化し、コスト削減にも繋がる重要なソリューションです。

特に、請求書の発行や入金の管理、経費の精算など、経理部門の煩雑なタスクを自動化することで、従業員の作業負担を軽減し、業務の流れをスムーズにします。また、ITを活用したツールは、エラーのリスクを減少させ、精度の高い計算やデータ管理を可能にします。

経理業務を解決するツールを選ぶ際には、自社のニーズに合った機能を持ち、コストパフォーマンスに優れた製品を選択することがおすすめです。

6. まとめ

経理業務を解決するツールは、企業の効率化とコスト削減に大きく貢献します。これらのツールを選ぶ際には、どの機能が自社の業務フローに最適かを検討することが重要です。最新トレンドをチェックし、業務の自動化により時間と労力を大幅に削減できるソリューションを選びましょう。

また、ツール選定においては、使用するすべての従業員が容易に操作できる使いやすさや、将来の業務拡大に合わせてスケールできる柔軟性も考慮する必要があります。適切なツールを導入することで、経理業務の非効率な部分を解消し、よりスムーズな業務流れを実現できます。

「経理業務に課題を感じている」、「業務効率化を進めたい」という場合は、ぜひご相談ください。

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